【ラグビーコラム】リーグワン生観戦で見られるもの(ラグビーリパブリック(ラグビーマガジン))

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出典元:ラグビーリパブリック(ラグビーマガジン)

いい選手の条件は。浮かぶ仮説は「プレーに参加する回数が多く、プレーに参加した際の影響力が高い選手」か。

 その条件を満たす人は、自ずと「ボールを持っていない時にも勤勉かつ賢く動く」「基本動作(倒れたら相手の手が届かない場所へ球を置く、パスをするときは正面の相手に身体の前側のどこかを向けるなど)がいつでも正確」もクリアしているような。

 それと同時に、いい選手には「繋がれる」という特徴もある。 

 静岡ブルーレヴズの大久保直弥ヘッドコーチは、ひとつのクラブで長らく主力を張る選手の特徴についてこう語ったことがある。

「ラグビーでは、ひとりでできることは何もない。そこでどうどう人と繋がるか、どう(すべきプレーを)伝えるか…。それはグラウンドの中だけでは(成立し)ないと思います」

 ここでの「周り」とは、一緒にグラウンドに立つ選手以外の項目も指していそうだ。

 攻防のシステムやスキルの高度化、専門化が進むいまは、首脳陣、チームの文化やプレースタイルと「繋がれる」ことも、ひとつのチームに長く在籍する、もしくは「いい」と評される選手の条件となるのだろう。

 余談だが、日本代表の田村優も自らの働き場であるSOの役目を「ゲームプランを理解して、コミュニケーションを取ってリードして、皆を同じ方向へ行かせる」ことだと定義づけたことがある。

 現役時代を過ごした現東京サントリーサンゴリアスで優勝監督となり、2020年には日本人で初めてスーパーラグビーチーム(サンウルブズ)の指揮官となった大久保は、こうも続けた。

「チームの顔になっている選手は、(その場に)いい雰囲気を持ってきたり、チームのやることに一貫性を持って自分の責任を果たしたりしていて、そこが必要とされる理由になっています」

 何度もプレーに参加できるうえ、その時にジャージィを着るチームのスタイル、仲間、やや大げさに言えばラグビーそのものと「繋がれる」のは誰か。

 いた。堀江翔太だ。

 埼玉パナソニックワイルドナイツで在籍13年目のHOは4月16日、熊谷ラグビー場でのコベルコ神戸スティーラーズ戦に後半5分から登場する。

 その折はまだ11―17と6点差を追っていたが、攻防の局面に幾度も顔を出し、コンタクトの瞬間にもぶれぬ体幹、タックラーの死角を突く走りを披露し、やがて37―31と打ち合いを制した。

 興味がそそられるのは、18―17と勝ち越していた同13分頃の動きだ。

 ワイルドナイツはこの時、自陣10メートル線付近右で相手ボールラインアウトを奪う。まもなく左へ、右へと球を揺り動かす。

 堀江はまずひとつめの接点を援護し、ボールが左へ回るのを見て右中間に立つ。味方CTBのヴィンス・アソの突進もあってか、左側に相手防御が寄り集まる。ワイルドナイツのFW3名によるユニットが接点の右脇あたりへ駆け込む。果たして、守備役をその場に滞留させる。

 3名の真ん中に位置したLOのジョージ・クルーズが、SHの内田啓介からもらったパスを右斜め後ろにさばく。

 次に球をもらったのは、左から右へ流れていたSOの松田力也。こちらも正面にいた3人のタックラーへ仕掛けながら、右側の区画へ放る。

 すでに4対2と、攻めるワイルドナイツが数的優位を作っていた。松田からボールをもらった堀江は、正面にいたタックラーに当たり勝ち、振りほどく。

 もうひとりの相手、さらに後ろからカバーに来た別な防御役は、どうしても右大外に残った3名が気になる。

 両者の視線が乱れる隙に、堀江は、片手で右へパスをするそぶりを見せて一気に前進する。

 ターンオーバー後の攻めのストラクチャーに沿う形で、フットボーラーとしての才覚を発揮したのだ。

 試合を終え、「試合終盤に巻き返しができた理由は」と問われる。チームのディフェンスシステム構築にも携わる博士は、きっと本心で言った。

「(チームの)戦術、戦略がよかったんじゃないですか。チームで用意したこと以外はやってないです。僕の判断でどうこうというの、は、一切ないですね」

 組織とリンクしながら有効打を放つのは、クボタスピアーズ船橋・東京ベイのバーナード・フォーリーも同じだ。

 オーストラリア代表として幾多の修羅場を経験したSOは、5月1日、雨の降る江戸川陸上競技場で10番をつける。

 長短のキックを放ってスコアボードの揺れを最小化し、対するNTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安の防御のつながりが切れるや、一転、ナイフのパスを繰り出す。40―13で勝った。

 妙味があったのは、直接トライには繋がらなかった場面だ。

 15-13と2点のみリードしていた後半9分頃。自陣10メートルエリアで球をFW陣が接点を築くなか、フォーリーは前方、後方に首を振る。

 中央でもらった球を右隣のPRのオペティ・ヘルに預けると、さらに右へ回ってやはり後ろのメンバーに目を配る。右に攻めのラインを敷く。

 ヘルが持ち前の突進力で複数のタックラーの身体、視線を一点に集めると、フォーリーが接点からのパスへ駆け込む。

 ゴールラインと垂直なコースを走って3枚の守りを引き寄せ、外側へ回す。

 FBのゲラード・ファンデンヒーファー、CTBの立川理道が加速しながら短くつなぎ、WTBの根塚洸雅が豪快に駆け上がる。

 ここでは根塚のパスを相手がさらったものの、向こう約3分、敵陣に居座ることができた。果たして、20―13と点差を広げた。

 何より、フォーリーのスキルがチームという生命体の一部として活きた事実は消えない。

 試合後のミックスゾーン。殊勲の通称「ナード」は報道陣に「オツカレサマデース!」と朗らかに手を振っていた。

 ハードワーカーであり好ランナーの根塚は、その「ナード」の「繋がれる」さまに感嘆する。

「FWが行っている(ボールを持っている)時も、(その後ろで)ナードとコネクションしています。ナードは途端に言う(指示を出す)のではなく、早めにコミュニケーションをとっている。その分、どんどんいいプレーが生まれているんだろうなと感じます。ナードがいるとこっちも落ち着くというか…。フィールドにいてくれると、心強いです」

 今年発足のリーグワンは間もなくレギュラーシーズン最終節を迎え、月末には4強によるプレーオフに突入する。

 この先の戦いの入場券を手にしたファンは、その時々の大一番における「いい選手」を生で確認できる。それは酒を飲まずとも、大きな声を出さずとも得られる貴重な体験だ。

【筆者プロフィール】
向 風見也(むかい・ふみや)
1982年、富山県生まれ。成城大学文芸学部芸術学科卒。2006年よりスポーツライターとなり、主にラグビーに関するリポートやコラムを「ラグビーマガジン」「スポルティーバ」「スポーツナビ」「ラグビーリパブリック」などに寄稿。ラグビー技術本の構成やトークイベントの企画・司会もおこなう。著書に『ジャパンのために 日本ラグビー9人の肖像』(論創社)。『ラグビー・エクスプレス イングランド経由日本行き』(共著/双葉社)。『サンウルブズの挑戦』(双葉社)。

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