[Wリーグ ファイナル]持ち味を出し切ったトヨタ自動車が富士通を破り、連覇達成(月刊バスケットボール)

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出典元:月刊バスケットボール

2021-22シーズンWリーグ・ファイナル第2戦。前夜、逆転勝利で優勝に王手をかけたトヨタ自動車アンテロープ、後がなくなり何としてもシリーズをタイに持ち込みたい富士通レッドウェーブとの対決。会場の国立代々木競技場第1体育館にはWリーグ史上最多となる7151人のファンが詰めかけた。

Wリーグ ファイナル 熱戦写真

 出だしから互いに激しいディフェンスを見せ互角の様相。そんな中、富士通はENEOSから移籍した優勝経験豊富な宮澤夕貴が3Pシュート、ブロックショット、スティールと積極的なプレーを繰り広げ、存在感を発揮する。対するトヨタ自動車はエブリン、ステファニーの馬瓜姉妹が体を張ったプレーでチームを引っ張り、1Q終盤には長岡萌映子、ステファニーが3Pシュートを沈めるなど19-14と優位に立った。

 2Qに入るとルーキーセンターのシラ ソハナファトージャが高さを生かしたゴール下、またハイポストから高確率にシュートを決める。点が止まっていた富士通は、この日スターターに名を連ねた内野智香英、さらに町田瑠唯が連続3Pシュートで反撃開始と思われたが、ここからトヨタ自動車は山本麻衣、三好南穂が3Pシュートで流れを奪い返すと、連続11得点で差を広げた。その後富士通は町田が2ゴールを返したが、43-29と点差を広げられて前半を終えた。

 富士通が内野、篠崎澪の連続得点ですぐに1桁差に詰め寄った後半。トヨタ自動車は山本が多彩な得点で応戦し、踏みとどまる。取ったり、取られたりの展開で、富士通は流れに乗れそうで乗れない。富士通が点差を詰めると、エブリンがインサイドで強さを見せるなど、再び盛り返す。それでも61-52と富士通は何とか一桁点差のビハインドで最終クォーターへ。

 この4Q、大きな声でチームを鼓舞し、自身はインサイドでバスケットカウントを奪うなど強い気持ちでチームを引っ張ったのが馬瓜エブリンだ。さらに好調の山本も加点し、粘る富士通を突き放す。富士通はインサイドを守る宮澤、オコエが4ファウルと苦しい状況となったが、トヨタ自動車はそこを攻めかかり反撃の芽を摘んでいく。気が付けば得点は20点差。

 富士通は3Pシュートを得意とするオコエ桃仁花の調子が上がらず、このファイナルでは2試合を通して0/7本とスランプに陥ったのは誤算だったに違いない。誤算と言えば、トヨタ自動車のシラはこのプレーオフで急成長を見せたのも富士通にとっては想定外だっただろう。シラの得点を見るとレギュラーシーズンの1試合アベレージが9.45点だったのが、セミファイナルでは13.5点、ファイナルでは20.0点と急上昇しているのだ。

 最後まで厳しいディフェンスを崩さず、反撃を狙う富士通ディフェンスの前にミスが出ても声を掛け合い、ルーズボールに飛び込んだ。“泥臭い”プレーを貫いたトヨタ自動車が2連勝。最終スコアは87-71。昨年に続き、リーグ制覇を果たした。プレーオフMVPにはチーム最多タイの19得点を記録し、3Pシュート4/5本の高確率で決めた山本麻衣が初選出された。

 決勝の後、富士通の宮澤は「昨日の敗戦が悔しくて」と振り返る。「勝てると思っていた試合で負けてしまった。トヨタ自動車さんには、我慢することができれば勝てると思っていました。ですがトヨタ自動車さんが我慢できるチームになっていました」とトヨタ自動車の変貌を感じていた。その上で「今日の試合に関して言えば、とトヨタ自動車さんの方が上だった」と認める。

 トヨタ自動車の馬瓜ステファニーも「昨日のゲームを勝ち切れたことで、修正することも明確になった」ことで、ファイナル第2戦で、よりトヨタ自動車らしいゲームができたと語る。ルーカス・モンデーロHCは「選手たちが努力をし続けてこなければ、成し得なかったこと」と連覇を締めくくった。

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