出典元:スポーツ報知
◆米大リーグ カブス4ー5ブルワーズ(10日・シカゴ=リグレー・フィールド)
【シカゴ(米イリノイ州)10日(日本時間11日)】カブスの鈴木誠也外野手(27)が本拠でのブルワーズ戦でメジャー初本塁打を放った。開幕3戦目は初めて「5番・右翼」で出場し、初回の第1打席で先制の3ランを打った。
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鈴木のメジャー1号は完璧な当たりだった。3ボール1ストライクからの甘く入ったスライダーをミスなく、いい形で捉えた。飛距離も出ていたし、本人の感触もよかったのではないか。
1球目、2球目は外めの真っすぐ。打っても確率が上がらないボールに手を出さなかった。3球目の振りそうなスライダーも我慢した。4球目も外の真っすぐ。そして5球目、初めて来た甘いボールを最初のスイングで仕留めた。
あれだけの成績を残している打者でも、1本出るまでは不安な部分があったと思う。すごい選手と分かっていても、新しい環境では最初はどうしても「どれぐらいの実力なのか?」と見られてしまう。プレッシャーも少なからずあったはず。1本出て、ホッとしているだろう。
メジャーは日本の試合のスケジュールとはまた違うし、移動なども大変。そんな中でどう適応して、どういった数字を残していくか。本塁打は現実的な数字として20本以上を期待したい。彼の場合は本塁打だけではなく打率もそうだし、打点も稼げる。守備力やスピードもあるし、トータル的な活躍を楽しみにしたい。(野球評論家・清水隆行)