出典元:スポーツ報知
◆卓球 アジア大会日本代表選考会 最終日(10日、東京・赤羽体育館)
男子はリオ五輪団体銀メダルの吉村真晴(愛知ダイハツ)が決勝で全日本王者の戸上隼輔(明大)をフルゲームで下し、シングルス代表を勝ち取った。
吉村は勝利の瞬間、雄たけびを上げた。山口・野田学園高の後輩でもある戸上との決勝。ゲームカウント3―1で先にマッチポイントを握ったが、猛追を受けた。「ちょっとパフォーマンスを考えたりしていた。何しているんだろうと思いながら3―3になって負けたと思った」と反省を浮かべた。だが、サーブを出す位置を変えるなど工夫し、最終ゲームで5―7から6連続得点。崖っぷちから白星をたぐり寄せた。
東京五輪代表選考レースで夢破れ、一度は代表を退くことを決めたが、思いが再燃した。24年パリ五輪を目指して再出発し、19年11月のW杯団体戦以来となる代表返り咲きを果たした。「国際大会1年生みたいな感じで、非常に新鮮な気持ち。改めて日の丸の重みだったり、代表になれることのうれしさを感じている。これからパリに向けて頑張ろうというモチベーションにもなる」と感慨深そうに語った。28歳は今大会の代表最年長。「自分も気持ちは若い。ベストを尽くして戦ってきたい」と瞳をぎらつかせた。