出典元:スポーツ報知
◆第82回桜花賞・G1(4月10日、阪神・芝1600メートル)
昨秋から中央競馬担当となり、初めての予想だった有馬記念で3連単7180円を的中させた水納愛美記者が、初めてのクラシックを取材。全3回のコラム「THE F1RST CLASSIC~はじめてのクラシック」でお届けします。今回は第2回です。
【データで見る】レッツゴードンキの血統、戦績
先週、お世話になっている梅田調教師から、レッツゴードンキのグッズをもらった。15年桜花賞では、単勝5番人気ながら30年ぶりの逃げ切りV。梅田師は、運命の一戦にどう臨んだのだろうか。7年前を振り返ってもらった。
「あー、終わった」。押し出される形で先頭に立ち、好位で控えるプランがいきなり崩れた。しかし、スローペースに落とせたことがラッキーだった。直線ではもう誰も追いつけない。どんどん後続を突き放し、桜の女王に輝いた。「興奮がすごかった」。梅田厩舎の国内G1初Vは、予想外の逃走劇だった。
悲しみを味わったぶん、喜びも大きかった。オーストラリアでは、14年コーフィールドCを制したアドマイヤラクティが、その2週間後のメルボルンCでレース後に急死。「アドマイヤラクティが天国から押してくれた」。もう一頭の愛馬とつかんだ勝利でもあった。
大舞台で勝つには、ハプニングを味方にする“運”も必要なのかもしれない。たった一つのレースに多くの思いが込められていることも、改めて実感した。偶然受け取ったグッズから知った物語。82回目の桜花賞では、どんなドラマが生まれるだろう。(水納 愛美)=つづく=