出典元:スポーツ報知
◆JERAセ・リーグ 巨人9―5阪神(3日・東京ドーム)
振り切ったバットを右手に持ったまま、ど派手に描いた放物線を見つめた。打球が左中間席に飛び込むと、“確信歩き”をしていた中田はゆっくりと走り出した。「最高の結果になって興奮しています。本当に気持ち良かったです」。全員が笑顔で出迎えたベンチに戻ると、安どの笑みを浮かべた。
0―0の初回1死満塁。ガンケルの初球カットボールを完璧に仕留め、実に21打席ぶりの安打となる2号満塁本塁打を放った。「チームの足を引っ張らないようにだけ気をつけて打席に立ちました。全然、貢献できていないので初球からガムシャラにいきました」。日本ハム時代の19年6月2日オリックス戦(京セラD)以来、通算6本目の満塁弾。プロ初登板だった前回と同じく、ルーキーの赤星に初回アーチをプレゼントした。
トンネルを抜けた。「自信しかない」という言葉とともにオープン戦好調で開幕したが、4戦目のヤクルト戦(神宮)の1打席目で安打を放って以降、連勝街道を突き進むチームとは対照的に、試合前まで4戦連続無安打。「練習でもずっと状態も良かったのに、試合で結果が出ないのは何でだろうと。ずっと考えていました」。練習でサク越えを連発しても、試合では安打性の打球が相手守備の正面を突く。気が付けば打率は1割台まで落ちていた。
悩んだ末にたどり着いた答えが心を軽くした。「ふと思ったんですけど、日本ハムの時から毎年この時期は苦しんでいるなって。ある意味これが自分と思って、割り切った状態で試合に入りました。逆に、この時期に僕が3割4割を打っていたらちょっと気持ち悪い。この先、何か起こるんじゃないかって」。中田節を交えた冷静な自己分析を経て、最高の一発は生まれた。
3回には右前安打で7戦ぶりの複数安打。開幕から信頼して5番で起用し続ける原監督も「このところかなりストレスがたまっていても、練習から一生懸命やって、それが結果で出たというのは非常に大きいですね」と拍手を送った。
試合後は移籍後初めてお立ち台に上がり、ファンに向けて「本当に皆さんには感謝しかないです。でも、まだまだ認めてもらっているとは僕自身思っていませんし、もっともっと結果を残して、もっと大きな声援を送ってもらえるように頑張りたい」と決意表明。背番号10は、勝負強く、パワフルな打撃で巨人を支えていく。(後藤 亮太)
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