3×3を支える人たち vol.3『齊藤洋介 from YOSK CHALLENGE』/気持ちを届ける、想いを託す[バスケ](月刊バスケットボール)

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出典元:月刊バスケットボール

このキャッチフレーズとともに始動したのが、3×3日本代表候補として活動する齊藤洋介が立ち上げた「YOSK CALLENGE」という若手育成プロジェクト。3×3を新設する高校バスケ部を対象に、最大で14万円の奨学金と、齊藤本人による継続指導を提供するのが、このプロジェクトの概要だ。

【PHOTO】3×3若手育成プロジェクト『YOSK CHALLENGE』の練習風景

 3×3は昨夏の東京2020オリンピックで初の正式種目となり、5人制を凌駕するスピーディーでフィジカルなゲーム展開は見る者を虜にした。日本代表は男女ともに決勝トーナメントの準々決勝で敗退となったが、実力的な面では十分にメダルを狙える位置にある。男子は優勝したラトビアに予選で18-20と善戦、女子は同じく金メダルのアメリカに予選では勝利(20-18)を収めている。

 ただ、競技の普及という面ではまだまだだ。世界のバスケットの競技人が約4億5千万人なのに対して、3×3は約43万人。「バスケットボール」という同じ枠組みにもかかわらず、その競技人口は1/1000に満たないのだ。日本においてもそれは例外ではなく、本プロジェクトに参加していたある選手は、それまで「3×3の存在自体あまり知らなかった」と話していた。

「次のパリ・オリピックまでは残り3年です。今の高校3年生はその頃には21歳。彼らが2、3年後に代表活動に呼ばれるのかは分かりませんが、そんな世代の選手がまず3×3を知らない、やったことがないという段階では、せっかくオリンピック種目なのにもったいないです。高校生世代にまずは3×3を知ってほしい、プレーしてほしい、同時にチャンスがあることを知らせたいという思いがあります」と齊藤。

 自分は日本における3×3の先駆者の一人。その自負があるからこそ、選手として功績を残すだけでは足りない。この競技の魅力を次の世代に伝え、もっともっと繁栄させていかなかれば、それを自分がやらなければーー。この思いがプロジェクト発足のきっかけにもなったのだ。

 このプロジェクトに参加している選手たちの中には、高校の部活動と両立している者もいれば、志半ばで部活動から退いた者もいる。さまざまなバックグラウンドを持つ選手たちが、それに関係なく頂点を目指せるのも3×3の魅力の一つだ。「決して強豪校を出て大学へ行き、Bリーグに入るだけがトップに上り詰めるための方法ではないです。僕も一度大学でバスケットを辞めていますが、今では3×3の日本代表候補としてオリンピック出られるかもしれないというところまでいっています。途中で辞めたとしてもチャンスがある舞台が3×3だと感じています」と齊藤。

 名もなき選手たちがコートで名を上げでいく。これはバスケットボールの原点であり、実際、このプロジェクトで集まってきた選手たちも全国区の強豪校出身者というわけではない。齊藤は「トライアウトで最後まで入れるか迷っていた選手が、今ではチームで一番うまいんですよ」と楽しげに話してくれた。それだけこの世代の成長率は高く、1日のトライアウトだけでは判断しきれない才能を持った選手が多いというわけだ。

 まずは3×3の認知向上と選手の発掘。そして自身の経験をもとにじっくりと育成していくことで、これからも眠れる才能にチャンスを与えていく。

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