【ラグビーコラム】戻ってきた景色(ラグビーリパブリック(ラグビーマガジン))

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出典元:ラグビーリパブリック(ラグビーマガジン)

縁あってかれこれ15年ほどミニ・ラグビーの大会運営に携わっている。小学校の高学年カテゴリーを対象とした「SEINANラグビーマガジンCUP ミニ・ラグビー交流大会」がそれだ。毎年7月から10月にかけて東北、関東、関西、九州の4地域で開催され、各大会で推薦された4チームは1月に東京で行われる「FOR ALL ミニ・ラグビーフレンドリーマッチ」に出場する。全国津々浦々で熱心に活動するラグビースクールの選手、指導者と、無私の献身で日本ラグビーの草の根を育む各地の普及育成委員、競技に惜しみない愛情を注いでくれる協賛企業の心意気によって支えられる大会である。

 年ごとに若干の増減はあるが、東北でだいたい12、関東が20、関西は60、九州なら30チームほどがエントリーする。1チーム15人として、毎年4大会で総勢2000人近い少年少女ラガーが参加している計算だ。過去のパンフレットを見返してみると、いま高校や大学、社会人のさまざまなチームで活躍する選手の名が、そこここに見つかる。取材でプロフィールをたずねた時、「あの大会に出ていたんです」なんて耳にすると、なんだか少しうれしくなる。

 その大会が、2020年は新型コロナウイルスの影響で開催することができなかった。2019年ワールドカップ日本大会の成功で育成世代の現場にも強い追い風が吹いていただけに、関係者の心情を想像すると胸が痛む。残念なことに2021年も、夏から秋にかけて開催を予定した大会が、次々に見送りもしくは延期になった。

 しかしこの秋、長く閉ざされていた再開の扉が、ようやく開いた。10月30日、大阪・Jグリーン堺には、2年ぶりの開催となる「SEINANラグビーマガジンCUP 関西ミニ・ラグビー交流大会」に参加する選手たちの、元気一杯の姿があった。

 感染防止のため30に限定した出場枠に対し、申し込みがあったのは55チーム。抽選にもれた多くのチームにお断りせざるをえなかったのは心苦しかったが、これほどたくさんのエントリーがあったことに、胸が熱くなった。同時に、大きな期待を感じて身が引き締まる思いもした。

 実施の可否も含めて、関係者で最初の意見交換を行なったのは今年の7月末。その後、8月中旬に開催に向けて準備を進めることが決まったが、当時はちょうど全国の新規感染者数が2万人を超える第5波のまっただ中で、大会までの過程で中止の判断をする可能性を含んだ上での決定だった。しかし幸運にも9月に入る頃から急速に事態が好転したことで、同月末、予定通り参加募集を開始した。

 これまでなら考える必要のなかったことを考え、あらゆる面に気を配らなければならなかったのだから、運営役員の方々はさぞ苦労されたことと思う。参加チームにもたくさん面倒をおかけし、さまざまな制約下での行動をお願いしなければならなかった。それでも連絡事項をやりとりするメールや電話からは、今回の開催にかける各人の強い思いが、ひしひしと伝わってきた。

 そうして実施にたどり着いた大会だったから、当日は朝からいままでとは違う感慨があった。第一試合が始まる前にこの日を迎えられただけで成功だと思えたし、お世話になってきた方々に久しぶりに会えたこともうれしかった。天候にも恵まれ、グラウンド脇に設置した大会の横断幕さえ、いつもよりピンと張っているように映った。

 選手たちが例年にも増していきいきとプレーを楽しんでいるように見えたのも、きっと気のせいではないだろう。緊急事態宣言が発出されていた地域では、対外試合はおろか普段の練習すら思うようにできなかったチームもあると聞いた。遠く離れた場所で活動する同世代の相手との久々の真剣勝負は、長く続いた渇きを満たすような経験になったはずだ。

 勝ったほうも、負けたほうも、かけがえのない時間を過ごした一日。熱気と笑顔と歓声にあふれた風景は、「普段接する機会の少ない他地域のチームと試合を通じて交流を深め、ラグビーの普及と発展に寄与する」というこの大会の理念を、あらためて思い起こさせてくれた。今回の経験が、ラグビーをさらに好きになり、この先長く携わっていくきっかけになることを願う。そしてこの日この場所に集ったラグビー仲間と、いつか「あの時試合をしたよな」なんて語り合えたら最高だ。

 高校や大学は昨年から、社会人、日本代表も2021年に入り公式戦が再開されたが、ミニ、ジュニア世代は依然として大規模な大会を開催できない状態が続いている。収益が出るカテゴリーではない上にコロナ対策で余分な経費が必要になることもあって、二の足を踏む部分があるのは理解できる。しかし長い目で見れば、将来を担うこの世代にブランクを作ることは甚大な損失だ。その意味でも今回、いくつもの課題をクリアして500人を超える規模のイベントを実現できた意義は大きいと感じる。

 そして、そんな時だからこそ、日本代表の影響力にも期待したい。2015年、2019年のワールドカップ後の盛り上がりからも明らかなように、国際舞台におけるジャパンの活躍が普及活動に与えるインパクトは絶大だ。アイルランド戦、ポルトガル戦でヘッドラインを飾ることはできなかったが、チャンスはまだ残されている。子どもたちの情熱をつなぎとめるためにも、週末のスコットランド戦は大事な一戦になる。

【筆者プロフィール】
直江光信(なおえ・みつのぶ)
スポーツライター。1975年熊本市生まれ。県立熊本高校を経て、早稲田大学商学部卒業。熊本高でラグビーを始め、3年時には花園に出場した。著書に『早稲田ラグビー 進化への闘争』(講談社)。現在、ラグビーマガジンを中心にフリーランスの記者として活動している。

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