後楽園ホール大熱狂!全日本プロレスの至宝・三冠王座を諏訪魔が奪還(AbemaTIMES)

このところ熱気を取り戻している全日本プロレス、その頂点である三冠統一ヘビー級王座をめぐる闘いは、完全に「火がついた」状態だ。

昨年、20代の王者・宮原健斗が長期政権を築いて地盤を作ると、今年は“インディーの巨人”石川修司がチャンピオン・カーニバルを制した勢いで三冠ベルトも獲得。フリー選手が中心となった王座戦線は新鮮であり、諏訪魔、ジョー・ドーリングが絡むスーパーヘビー級のぶつかり合いは全日本らしい迫力に満ちていた。

8月の両国国技館大会では宮原が石川にリベンジし、王座返り咲き。その宮原に10月9日の後楽園ホール大会で挑戦したのが、諏訪魔だった。「王道トーナメント」で優勝しての挑戦だ。

諏訪魔は昨年、アキレス腱断裂により長期欠場。その間にチャンピオンとして急成長したのが宮原だった。昨年11月の両国大会では敗北、世代交代を印象付けられている。

今年もチャンピオン・カーニバル優勝を逃し、石川への挑戦も黒星、夏の両国ではかつての盟友ジョー・ドーリングの乱入で小島聡戦をぶち壊された。トップレスラーとして背水の陣を敷いての王道トーナメント優勝だったと言えるだろう。

そして後楽園での宮原戦、諏訪魔は凄まじい集中力を発揮した。ショルダー・アームブリーカーの形で足を攻めるなど、豪快でありつつ冷静な一点集中攻撃。宮原のブラックアウトを何度となく被弾、ラストライドも切り返されたが、その度に猛反撃でペースを取り戻した。最後までどちらが勝つか分からないスリリングな展開に熱狂が止まらない。観客は足で床を踏みならす「重低音ストンピング攻撃」を繰り返した。

30分を超える闘いを制したのは、しつこくトライした必殺のラストライド。復帰後初の三冠王座戴冠に「ベルト、(王道トーナメントの)優勝カップ、全日本プロレス、すべての価値を上げていく」と諏訪魔。インタビュースペースでは「宮原一強じゃ面白くない。いい意味で“全日本どうなっちゃうの”と思わせたい」と語った。同時に「苦労しっぱなしだったからなぁ」と感慨深げな表情も。かつてはリングでの“暴走”も目立った諏訪魔だが、ケガから復帰した後は自分を「チャレンジャー」と表現し、宮原や石川を追いかけてきた。それだけに「ベルトは重いね」という言葉にも格別の思いがこもる。

この日、セミファイナルではドーリングが石川に勝利し、次期挑戦権を獲得している。諏訪魔vsドーリングの元タッグパートナー対決が行なわれるのは、10月21日の横浜文化体育館大会だ。乱入で「嫌な思いをさせられた」という諏訪魔だが、タイトルマッチでは「正々堂々いく」と宣言。

宮原がエースとして確立し、石川が一度は三冠ベルトを巻き、そこへ諏訪魔とドーリングも復活してきた。付け加えれば、この後楽園大会では太陽ケアの動きのよさも光った。45周年の全日本プロレスは、いよいよ役者が揃った感がある。

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