村上茉愛、人生最低の試合から2年半で世界女王に 幼少期のドラマ出演で培った強心臓/体操(サンケイスポーツ)

体操の世界選手権最終日は8日、モントリオールで種目別決勝の後半5種目が行われ、女子床運動で村上茉愛(21)=日体大=が14・233点をマークし、同種目で日本勢初の金メダルに輝いた。日本女子の世界一は1954年大会で平均台優勝の田中(現姓池田)敬子以来63年ぶり2人目の快挙となった。

 子どものころから、華やかな舞台が似合う。村上は9歳のとき、阿川佐和子原作の小説をドラマ化した「ウメ子」に子役として出演。主演の深田恭子が演じる、主人公の子ども時代の親友・ウメ子役を演じた。1カ月の撮影期間中は東京・小平市の自宅から1人で満員電車に揺られ、ロケ地に向かったという。

 最終オーディションでは体操を生かしたバク転を披露し、芸能プロダクション所属の子どもたちを含む、約600人の中からヒロインの座を射止めた。カメラに囲まれることにも慣れ、度胸満点の姿勢はその後の体操人生に生きた。

 日体大入学前は進学の解放感に浸り、実家で食べては寝る生活を送っていた。課題の体重管理を怠り、一時期は51キロまで増加。動きに切れがなくなり、15年4月の全日本選手権は21位と惨敗。試合後にふてくされた態度を取り母・英子さん(48)から、「こういう試合は見たくない。最後まであきらめずにやって」と一喝された。人生最低の試合から体操に臨む覚悟が備わった。

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