歴史的勝ち点!東大・宮台、魂の連投で89年ぶり法大に2戦2勝/東京六大学(サンケイスポーツ)

東京六大学野球秋季リーグ第5週最終日(8日、法大7-8東大、神宮)東大が快挙、法大から89年ぶりストレート勝ち点! 東大は法大2回戦に8-7で競り勝ち、連勝で2002年秋の立大戦以来、15年ぶり、30季ぶりとなる勝ち点を挙げた。1回戦で2失点完投の今秋のドラフト候補、宮台康平投手(4年、湘南)が六回から救援登板し、4回9安打4失点とリードを守りきった。法大から2戦2勝で勝ち点を得たのは1928年秋以来、実に89年ぶり。順位も5位に浮上し、97年秋(5位)以来、20年ぶりの最下位脱出を目指す。

 この瞬間を待っていた。九回、1点差に詰め寄られ、なおも二死二、三塁。相馬の打球が、左翼手・山本のグラブに収まる。2002年秋以来30季ぶりの勝ち点奪取。マウンド上の宮台は、神宮の空に両腕を突き上げて、左手で何度もガッツポーズした。

 「東大で野球をしている人にしか、この喜びは分からない。最後は、気持ちだけでしたね。開き直って、自分の真っすぐを信じて投げました」

 東大に現役合格したときと「同じくらい」という喜び。息を切らしながら、興奮気味に振り返った。

 2失点完投で今季2勝目を挙げた前日7日の1回戦からの連投。万全の状態ではなかったが、直球にこだわった。「拾われて落ちると走者がかえってしまう。真っすぐで詰まらせたほうがいい」と腹をくくった。151キロ左腕は、この日は最速143キロも「悔いのないボールを投げたい」と粘る相手を振り切った。

 2013年春から指揮を執る浜田監督は「この代が4年になるときが勝ち点を取るチャンス」と期待。15年春にはリーグワースト記録を94連敗で止め、就任後、8度目の挑戦で勝ち点をもぎ取った。「東大生ならではの努力を続けられる才能がある」と選手たちを信じていた。食事も練習の一環と1日5000キロカロリーの摂取を義務づけ、昨年秋からは球場に炊飯器を持ち込んだ。練習の合間に“補食”としておにぎりを食べて、体重増加につなげた。

 体力がついたことで、自然と練習の量と質も上がった。速球に振り負けないように打撃投手を通常のバッテリー間より約4メートル近づけて打ち込む練習など、地道に取り組んできた。

 エースの宮台は文系最高峰の法学部に在籍するかたわら、退路を断ってプロ一本で臨むことを決断。野球に取り組む姿勢はもちろん、寮では夜遅くまで勉強に励むエースの姿はチームメートの励みとなっている。この日は一回に4点を奪い、1点差の四回には宮本と田口の2本塁打で突き放し、守備は無失策の堅実なプレーで宮台ら投手陣をもり立てた。

 順位は5位に浮上。1997年秋以来となる最下位脱出をかけて、21日から最終カードの明大戦に臨む。「逆に、ここはスタートラインかもしれない。もう一回出し切って、自分としては悔いなく終わりたい」と宮台。

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