“菓子営業マンボクサー”佐川遼が初防衛戦「支えられている」/BOX(サンケイスポーツ)

出典元:ポーズを決める佐川遼

プロボクシングの日本フェザー級王者の佐川遼(25)=三迫=が初防衛戦(12日、東京・後楽園ホール)で、指名挑戦者で同級1位の日野僚(29)=川崎新田=の挑戦を受ける。洋菓子メーカーの「コロンバン」の東京営業部に所属する“営業マンボクサー”が初防衛を果たし、来年のチャンピオンカーニバルに出場する。

 初防衛戦に向けて調整は順調だ。「調子はバッチリ上がってきている。やれることは全部やってきた」。日野の過去の試合映像をしっかり見て研究。相手の動きをパターン化し、それに対する動きを徹底して練習してきた。

 9月の前戦、日本同級王座決定戦で対戦した同級3位の阿部麗也(26)=KG大和=に続いて今回の日野もサウスポー。基本的な動きは前回と同じだが、阿部と日野で異なる部分の細かい修正を施してきた。「サウスポーのやりづらさを持っている選手。今までに闘ったことがないようなタイプ」と変則的な日野を警戒する。

 佐川は洋菓子メーカーの「コロンバン」の東京営業部で働く、営業マンでもある。当初はボクシングは大学で辞めるつもりで、就活時の面接でも「もうやらない」と言っていた。しかし、入社してすぐの2016年4月28日に中学の同級生で、友人の日本スーパーフライ級7位の小山内幹(26)=ワタナベ=のプロデビュー戦を後楽園ホールに見に行ったときに「やってみたい」と思い、社長に直談判すると「やってみなさい」と許可されたという。

 それからは社をあげて全面的に応援してもらい、今回も社長や専務、前に所属していた埼玉の工場の工場長ら多数の社員が応援に駆け付ける。今はスーパーやショッピングモールの中にある売り場のメンテナンスや、季節ごとの新商品の納品を担当。店舗の担当者の人たちも複数応援に来るという。

 営業部に移ってからは全勝で、「負けて(店舗に)行ったことはないので、このまま続けられれば」と話し、「店舗の担当者の人たちが『結果を見たよ』などと言ってよくしてくれる。頑張れる。支えられている。ありがたい」と感謝する。

 初防衛を果たせば次戦は、日本王者が指名試合を行う「2020年チャンピオンカーニバル」で、10月の挑戦者決定戦を衝撃的なTKOで勝った日本フェザー級2位の丸田陽七太(22)=森岡=と対戦する。

 「丸田選手は強くてうまい選手。試合をしてみたいという気持ちはある。そのためには、この初防衛戦をクリアしなければ。練習してきたことを出せれば結果は出る。その自信はある。それだけの練習はしてきた」と佐川。

 現在、東洋太平洋、WBOアジア・パシフィック、日本ライト級王者の吉野修一郎(28)ら日本王者が5人いる三迫ジム。さらに日本ウエルター級1位の小原佳太(33)ら3人が「チャンピオンカーニバル」の挑戦者となった。「今、三迫ジムは勢いがあるので、ここで止まらないように。この流れのまま、みんなでチャンピオンカーニバルに出場したい」。

 前戦で日本王座を獲得し、世界ランク入りも果たした(WBC13位、WBO15位)。「目の前の試合に集中して、勝って(世界ランクを)上げていって、いずれは世界タイトルを」と明るい未来を見据える“営業マンボクサー”はリング上で、己の拳で、佐川遼というプロボクサーを自ら営業する。

■佐川 遼(さがわ・りょう) 1994(平成6)年3月13日生まれ、25歳。青森市出身。中学時代にキックボクシングを始め、青森北高、東農大でボクシング部に所属。アマチュア戦績は84戦62勝22敗。大学卒業後に三迫ジムに入門した。2016年12月にプロデビュー。19年9月に日本フェザー級王座を獲得した。プロ戦績は9戦8勝(4KO)1敗。右ボクサーファイター。174センチ。

★ガイド▼チケット VIP席=1万5000円、S指定席=1万円、A指定席=8000円、B指定席=6000円、先着自由席=4000円(小学生まで入場無料)▼テレビ放送 フジテレビで15日午前2時15分から録画放送▼問い合わせ 三迫プロモーション 電話03・5398・2403

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