ロッテD1・佐々木、背番『17』に誓った人類最速170キロ「大谷さんを追い越したい」(サンケイスポーツ)

出典元:佐々木の入団が決定。「経験」と記した色紙と、球団がこの日のために準備した「ササキの実」(パイの実の4箱分)を手にほほ笑んだ(撮影・矢島康弘)

ロッテからドラフト1位指名された佐々木朗希投手(18)=大船渡高=が30日、岩手・大船渡市内のホテルで入団交渉を行い、最高額の契約金1億円プラス出来高払い5000万円、年俸1600万円で合意した。高校球界最速の163キロ右腕は岩手出身で米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平投手(25)と同じ背番号「17」に決定。チームからは人類最速となる170キロ超えも期待された。これで今秋のドラフト会議で指名された全74選手(育成除く)の契約が完了した。

 人類最速への挑戦が始まった。約1時間半に及んだ交渉の席では、緊張しきりだったという佐々木だが、テレビカメラ10台、報道陣50人の前でははっきりと自分の言葉で決意を述べた。

 「まだ実感はわかないけれど、これから厳しい世界に入るので、一生懸命に頑張っていきたい」

 ロッテから提示された背番号は「17」。チームでは通算128勝の金田留広や96勝の成瀬善久らエース格が背負ってきた番号だ。岩手の大先輩で、2016年に日本最速の165キロを記録したエンゼルス・大谷も海の向こうで背負っている。

 「岩手の先輩であり、プロ野球の先輩でもあるので、追い越していきたい」と闘志を燃やした。

 『17』には球団からもう一つの願いが込められている。日本ではもちろん、米大リーグでも誰も到達していない史上最速の170キロ(1位は169キロのチャプマン)だ。松本球団本部長は「将来、170キロを出してほしいという担当スカウトの思いも込めて。本人も『そこを目指して頑張ります』と言ってくれたので、非常に頼もしく思います」と交渉中に直接、思いを伝えたという。

 『170キロプロジェクト』へ、サポートは始まっている。来年1月10日開始の新人合同自主トレを前に、楠コンディショニングディレクター兼育成統括が大船渡に何度も足を運び、トレーニングの指導を始めた。来年からは球団が順天堂大医学部と提携する。最先端のスポーツ医学とプロの体作りで、バックアップする方針だ。

 佐々木自身は栄養面に気をかけ、母・陽子さん(46)に自宅での食事に果物や乳製品をリクエストするなど意識は高い。「自分の一番の長所はスピードなので、一番を目指して頑張りたい」と意欲を燃やした。

 高卒の新入団選手ではヤクルトD1位・奥川(星稜高)と同じ満額契約。「今まで見たことのない金額。期待も感じる」と表情を引き締め、大金の使い道は「しっかり貯金します。(恩返しなどは)活躍してから考えたい」と堅実だった。

 色紙には「経験」と記した。「大きく羽ばたくために、1年目はいろいろ経験することが大事になる」と佐々木。目標は大きく、沢村賞を掲げた。「投手の中で一番高いところだと思うので、そこを目指したい」。令和の怪物は、まだ誰も見たことのない世界へと羽ばたく。

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