炎鵬、勝ち越し王手!“憧れ”の奨菊倒した「信じられない」/秋場所(サンケイスポーツ)

大相撲秋場所11日目(18日、両国国技館、観衆=1万936)西前頭11枚目炎鵬(24)は、初顔合わせの琴奨菊(35)を寄り切って7勝目。2場所連続の勝ち越しに王手をかけた。元大関との対戦は初めてだった。現行規定では今場所10勝すれば大関へ復帰できる貴景勝(23)は、大関栃ノ心(31)を送り倒して9勝目。1場所での大関返り咲きにあと1勝とし、平幕明生(24)とともに2敗を守り、トップに並んだ。

 どことなく、つくった表情にみえた。西の支度部屋。笑みをつくらず、歯もみせず。理詰めの攻めで白星を挙げた炎鵬だが、初めて対戦する元大関へ礼節を尽くそうとしていたのかもしれない。

 炎鵬が高校生だった平成23年に大関へ昇進した琴奨菊は、まさにテレビ画面でみていた力士。この日、幕内出場回数記録が歴代8位(1257回)となった11歳上の元大関に対し、幕内3場所目の炎鵬はわずか41回。番付社会では「はなたれ」扱いだが、「緊張していて覚えていない。無我夢中。信じられない。受け入れられていない」と感情を抑制した。

 立ち合い。頭を低くして、得意の左を差して肩まで入れた。すぐに下手投げで相手の体勢を崩し、右前まわしも引きつける。下手をまわしの結び目に持ちかえ、再び下手投げ。頭をつけ、右のまわしを引きつけて寄り切った。土俵を割った琴奨菊は右手で炎鵬の首の後ろを2度、ポンポンと軽くたたいた。やるじゃないか-。そんなしぐさだった。

 またひとつ成長の足跡を刻んだが、「そんな実感はない。1度勝っただけだから」。勝ち越しに王手をかける7勝目にも淡々とした表情をかえなかった。反り技など珍しい技の使い手だが、土俵上の一手、一手の仕掛けに悔いを残さない。

 小学校6年間、習字を習った。硬筆、毛筆ともに認定団体の「四段」。「書道は一筆入れたら元に戻せない。相撲と通じるところがある。一度こういくと決めたら、迷いなく書き切らなければいけない」。画数の少ない文字ほど難しいという感覚は、飾り気のない正攻法の相撲と同じだ。

 弘法筆を選ばず。現役関取で最も小さい168センチ、98キロだが、自らの技量不足を体格の所為にはしない。

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