前田、独走V!高校時代は補欠も…天満屋監督“武冨マジック”で開花/MGC(サンケイスポーツ)

出典元:優勝し東京五輪内定を決め会見する前田穂南=15日、東京・元赤坂の明治記念館(撮影・桐山弘太)

マラソングランドチャンピオンシップ(15日、明治神宮外苑いちょう並木発着)2020年東京五輪代表を決める一発選考会として行われ、女子は前田穂南(23)=天満屋=が2時間25分15秒で1位、鈴木亜由子(27)=日本郵政グループ=が3分47秒遅れで2位となり、切符をつかんだ。

【写真でみる】優勝した前田穂南

 苦しさで表情をゆがませながら、23歳の前田がトップでゴールした。レース後は立ちくらみからなかなか立ち上がることができなかったが、予想を超える暑さに打ち勝ち、東京の切符を手にした。

 「優勝を狙っていたのですごくうれしい。いつのまにか後ろの選手がいなくなってました。誰か来るかなと思って仕掛ける準備をしていたけど、来なかったです」

 2時間19分の高速ペースでレースがスタート。15キロすぎに前に出ると、20キロ地点で2位と2秒、25キロ地点でその差を38秒に広げ、独走態勢に入った。スペシャルドリンクに冷やしたタオルをつけ、こまめに体の汗を拭き取ったのも奏功。2位に3分47秒差をつけて圧勝も、ゴール後に脱水状態で病院に搬送されたほどの激走だった。

 大阪薫英女学院高の3年間は、全国高校駅伝で3年間補欠登録。当初は大学進学予定だったが「やるからには上で戦いたい」と、2000年シドニー五輪から4大会連続で代表選手(シドニー・山口衛里、アテネ・坂本直子、北京・中村友梨香、ロンドン・重友梨佐)を輩出した実業団の名門・天満屋の門を18歳でたたいた。トップ選手にもまれながら弱点だった体幹を鍛えたことで、長い手足を操り無駄のない理想のフォームが身についた。

 マラソンで4人の選手を五輪に輩出した武冨豊監督(65)は、強みをぶれない心と挙げ「ゴルフの渋野選手に負けないように結果を出せてよかった」とニヤリ。天満屋が練習拠点とする岡山市出身で、海外メジャー「AIG全英女子オープン」を制した女子プロゴルフの渋野日向子(20)=RSK山陽放送=を引き合いに出し、会場を笑わせた。

 「ここからしっかり切り替えて、世界で戦えるように金メダルを目指して練習に取り組んでいきたい」

 メダルはおろか、入賞すら遠のく日本女子マラソンで、前田が堂々の金メダル宣言。23歳のヒロインが、暑い東京で国民を熱狂の渦に巻き込む。

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