市和歌山、延長十一回サヨナラ快幕!エース岩本が七回までノーヒッ投/センバツ(サンケイスポーツ)

第91回選抜高等学校野球大会第1日第1試合(呉2-3x市和歌山=延長十一回、23日、甲子園)開会式に続いて1回戦3試合が行われ、第1試合は、市和歌山が延長十一回、3-2で呉(広島)にサヨナラ勝ちした。2年生左腕・岩本真之介投手が11回2安打2失点で完投し、勝利を呼び込んだ。高松商(香川)と星稜(石川)も2回戦に進んだ。

 134球の熱投が、サヨナラ勝ちを呼び込んだ。

 「緊張していて立ち上がりとかは悪かったですけど、徐々に良くなっていったかなと思います」

 市和歌山の岩本は、緩急をつけた投球で呉打線を翻弄し、七回途中まで無安打。2死から初安打を許して失点し、九回にスクイズで追いつかれたが、十、十一回はまた三者凡退に抑えて流れを渡さなかった。

 1年春からベンチ入りし、昨秋から背番号「1」。登りつめる原動力には下宿生活がある。和歌山・広川町出身で現在は学校まで自転車で約3分のアパートで一人暮らしをし、掃除や洗濯、食事にまで気を配る。

 広川町の自宅から学校までは電車で片道1時間。往復2時間を練習に充てたいがゆえの決断だった。1年前の入学直後に両親に直談判した際、父・昌之さんは当初、「一人でやる方がしんどい」と認めてくれなかったが、約2カ月後に許しを得て新生活が始まった。

 週に3度ほど様子を見に来てくれる母・真紀さんが作り方を教えてくれたハンバーグをはじめ、カツ丼、親子丼などは自ら作る。ご飯は毎日8合も炊き、鮭フレークなどを入れた10個以上のおにぎりなどの弁当を持って登校。180センチの長身で、入学時から体重は9キロ増の71キロ。たくましくなった体が初めての甲子園での好投を支えた。

 「雰囲気も分かってきたので、次は自分の完ぺきな投球をしたい」

 大会の幕開けにふさわしいフレッシュな好投を見せた2年生左腕が、和歌山県勢の春通算100勝もつかみ取った。

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