鳥内監督、19年度シーズンで勇退 関学大アメフット部に黄金時代(サンケイスポーツ)

アメリカンフットボールで昨年、大学日本一に輝いた関学大の鳥内秀晃監督(60)が11日、2019年度のシーズン終了後に勇退することを明らかにした。同日、大阪市内で開かれた甲子園ボウルの優勝祝賀会で、約400人の出席者に伝えた。監督としての任期が同シーズン末で区切りのため。後任は大村和輝アシスタントヘッドコーチの昇格が有力とみられる。

 壇上の首脳陣のあいさつがひと通り終わり、祝賀会もそろそろおひらきというときだった。鳥内監督が突然歩み出て、再びマイクを握った。

 「来シーズンをもって、監督を退こうと決めました」

 関学大アメフット部をを率いて27年。名門を日本一1度、大学日本一11度に導いた指揮官の突然の告白に学生やOB、関係者はどよめき、静まりかえった。OB会との取り決めで「1期4年」とした就任期間が2019年シーズンで7期28年になることから「ひとつの区切り。去年ぐらいから考えていた。自分は長すぎた。一人でやり続けることの弊害が出てくる可能性はある」。先月下旬にコーチ陣には伝えた。

 シーズン前の発表について「今、言った方が次の世代交代がスムーズにできる」と説明。後任は今後1年間で大学側をまじえて検討していくが、大村アシスタントヘッドコーチの昇格が有力だ。

 関学大を卒業後、米国へコーチ留学。1986年に守備コーチとして母校に戻り、92年に監督に就任。選手と面談し、対話で目標設定させる米国流の指導法で常勝軍団を築き上げた。昨春、日大との定期戦で起きた悪質タックル問題では3度、会見に登場。暴挙を批判するとともに、アメフットの素晴らしさも改めて強調。世間で大きく注目され、揺れたチームをまとめ上げ、自身16度目の関西リーグ優勝、甲子園ボウル制覇に導いた。

 今後については「今年1年間、勝つためにやるだけ。後のことは考えていない。(続投は)120%ない。最後の1年だから頑張るというのはない。(選手は)自分のためにやってや」。歯にきぬ着せぬ鳥内節は、最後まで健在だった。

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