阪神・西、ハツラツ初日1番乗りや!志願ブルペンで虎投に点火(サンケイスポーツ)

出典元:西が初日からブルペン入り。宜野座をヒートアップさせた(撮影・水島啓輔)

阪神春季キャンプ(1日、沖縄・宜野座)いきなり“真打ち”登場! オリックスからFA加入した阪神・西勇輝投手(28)が1日、キャンプ初日から志願のブルペン投球を行った。朝イチ便バスで気合十分に球場入りすると、投球でも捕手を座らせてズバッと投げ込み、宜野座のアツさはグングンと上昇。追随するように、計16人もの投手がブルペン入りする活況となった。

 スッと足を上げ、真っすぐ立つ姿にタテジマが映える。虎を引っ張る使命を負って、このユニホームに袖を通した。いきなり動いた西が、いきなり投げた。沖縄にしては肌寒い「2・1」だったが、空気が一変。激しい競争の始まりの日に、競争を激しくした張本人がビシビシ投げて、ブルペン全体がアツくなった。

 「第1クールはもともと入る予定だったので。立ち投げ(捕手を立たせて)でも、入りました」

 バスにも朝イチの便に飛び乗り、若手や藤川らとともに午前8時17分には宜野座に「一番乗り」した。サブグラウンドでのキャッチボールを終えると、午前11時半にブルペンに直行。伊藤和、桑原らに次ぐ早さで新天地のマウンドに登った。

 捕手を立たせて27球を投じたところで急きょ、座らせた。外角低めに構えるよう要求すると、一塁側プレートを踏んで凛と立つ独特の美しいフォームで、キャッチャーミットへ糸を引くような直球を連投。わずか6球だったが、清々しい表情でマウンドを降りた。

 矢野監督もブルペンへ足を運んだ途端に、FA右腕の投球を目の当たりにする形に。「実績はありますし、違う球団でやる緊張感があると思う。きょうは入る予定がなかったと思うんですが、自分でキャッチボールやっていた中で入りたいと、そういう気持ちでやってくれていると思います」と、あふれ出る西の意気込みに頬を緩めた。

 指揮官も驚いた通り、周囲からすれば、いきなりすぎる「真打ち登場」だった。FA加入し柱と期待される男に、初日の初っぱなからビシビシ投げられては、他の投手も負けていられない。ただでさえ、西の加入でローテ争いの“空席”は少なくなった。矢野監督は開幕投手も含めたし烈な競争を期待している。

 西の初投げ以降、最高気温16度だった宜野座が、特にブルペンが一気にアツくなった。岩貞も藤浪も、才木も望月も浜地も…。参加投手22人のうち、藤川と能見、外国人を除く16人もの投手がブルペン入りする大盛況。矢野監督は「えらいいっぱい来たな。頼もしかったよ。こっちは数が入ると『やる気もって入ってきたな』とか、うれしさはある」と率直に喜んだ。空気も、虎投の意識も、西が変えたといっても過言ではない。

 それでも本人は、はやる気持ちを抑えつつ、最善の調整を進める。

 「本当に暖かくて。練習を多くしてしまいそうなぐらい、球場が良かったので。オーバーワークしないように。しっかり1日の計画を、1日の中で明確な練習をしっかりしていきたいです」

 球場入りもブルペン入りも前のめりだったが、自身は冷静に客観視できている。一歩ずつ西が進んでいくたび、虎投全体が前へ進んでいける。

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