ファインニードル「いい内容」で連覇/セントウルS(日刊スポーツ)

出典元:セントウルSを1馬身半差で快勝したファインニードル(左)(撮影・渦原淳)

<セントウルS>◇9日=阪神◇G2◇芝1200メートル◇3歳上◇出走15頭◇1着馬にスプリンターズS優先出走権

春の王者ファインニードル(牡5、高橋忠)が盤石の完勝だ。4カ月ぶりの実戦で「六分の出来」とされたが、懸念された道悪も重量58キロもものともせずに1馬身半差で勝利。セントウルS連覇を決めた。次戦のスプリンターズS(G1、芝1200メートル、30日=中山)で、3月の高松宮記念に続くスプリントG1春秋連覇を目指す。

すべての不安を蹴散らした。休み明け、道悪、重量58キロ-。打ちつける雨も、ぬかるんだ芝も、王者を止められない。中団の大外で折り合って、4コーナーから余裕を持ってスパートだ。ラスト100メートルで先頭に立ったファインニードルが堂々と突き抜けた。英国遠征から帰国したばかりの鞍上も賛辞を惜しまなかった。

川田騎手 本当にいい内容で勝ってくれました。追い切りで(状態が)すごくいいわけではないと伝えていましたけど、その状態でこれだけの競馬をしてくれたのが何よりすばらしいこと。(本番へ)ダメージを残さないようにという思いで少しずつ動かしました。

周囲の想像を超えた。香港遠征から帰国して4カ月ぶりの実戦。完調にはほど遠かった。最終追い切りでは内へよれて、川田騎手も高橋忠師も「六分ぐらい」との見立てで一致。それでも偽ることなく、両者は正直な見解を公言した。重い馬場と重量も懸念されていた。トレーナーは「割引材料が多かった。装鞍でも気負っていた。思った以上に力をつけている。条件戦の頃だったら、この馬場では走れていない」と舌を巻いた。

さあ、春秋王者が見えてきた。同一年に達成すれば史上5頭目の快挙。状態面は上昇あるのみだ。主戦騎手は「この内容で終えられて自信になりました。これからさらにというより、かなり良くなると思います」と歯切れの良い言葉を並べた。暗く垂れこめた雨雲の下で、明るい視界が開けてきた。【太田尚樹】

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