【巨人】阿部V弾「最高です!」394号は相手投手227人目の一発 最多にあと1人(スポーツ報知)

出典元:1回、先制3ランを放った阿部は、ベンチ前でナインに迎えられて笑顔を見せる(左はマギー=カメラ・竜田 卓)

◆巨人3―1阪神(8日・東京ドーム)

 巨人・阿部が6月17日以来のスタメン出場で豪快なアーチをかけた。「5番・一塁」に名を連ねると、初回2死二、三塁、阪神・才木から先制の6号右越え3ランを叩き込んだ。かつてチームメートだった松井秀喜氏(44)=ヤンキースGM付特別アドバイザー=、原辰徳前監督(60)が日テレ中継のゲスト解説で見守る中、健在ぶりをアピールした。チームはこの一発が効いて今季50勝目。6回無失点の吉川光が5勝目をマークした。

 偉大な先輩たちが見守る中、阿部が右翼席へ豪快な放物線を描いた。久しぶりの感覚に、一塁ベースを回ったところで思わず笑みを浮かべ、人さし指を掲げた。初回2死二、三塁、カウント2―2から才木の高め直球を仕留めた。6月14日のソフトバンク戦(ヤフオクD)以来約2か月ぶりの一発は、6号決勝3ランとなり、お立ち台では「最高です!」と、声を張り上げた。

 さらに、放送席にテレビのゲスト解説で訪れた原、松井両氏の姿を見つけると、「松井さん、原さんの前で打ててうれしいです」と、帽子を取って頭を下げた。両手を挙げて拍手を送った原氏は、「それで打つなら毎日解説するよ」と、笑みを浮かべた。

 チームの窮地も救った。この日は亀井がスタメンから外れた。前日7日の試合で受けた死球の影響とみられ、得点圏打率リーグ2位の好打者を欠く中、今季初めて岡本が左翼に、そして阿部が一塁に入った。6月17日のロッテ戦(ZOZO)以来のスタメン出場に、「心拍数が上がりました」。2打席目には「久しぶりの試合で体がビックリしたのかな」と、足を上げた際に左足のふくらはぎがつってしまうアクシデントもあった。

 それでも39歳のベテランは、20歳年下の才木から通算394号をマークし、これで本塁打を放った投手は通算227人目。最多228人のタフィー・ローズにあと1人だ。由伸監督も「最初の一番のチャンスで、一番最高の結果を残してくれた。力があるというか、さすが」と、賛辞を贈った。

 今季は若手の台頭もあり、主に代打の切り札としての出場が続く。出番がない日もあるが、ベンチでは若手に惜しむことなく助言を授け、時には厳しい言葉もかけている。ロッカーに戻れば「前にいた時から一緒にやっていたのは俺と亀(井)くらいしかいないし、俺がやるしかない」と、チーム最年長の上原をあえていじって、和やかな雰囲気をつくる。チームのために行動を続けている。

 これでチームは借金1。阿部は「代打の難しさも痛感している。4打席勝負できる中で、一打席一打席を区切っていって、いい結果につながっている」と分析。後半戦に入り離脱者が続出するなど苦境は続くが、背番号10の存在がチームに安心感を与えている。(後藤 亮太)

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