岩佐亮佑「下半身強化」でV2成し遂げる 王者の自覚(スポーツ報知)

出典元:ヘッドギアにつけたテニスボールに向かってパンチを出す岩佐亮佑(カメラ・飯塚 康博)

◆報知新聞社後援 プロボクシング世界戦▽IBF世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)タイトルマッチ12回戦 岩佐亮佑―TJ・ドへニー(16日、東京・後楽園ホール)

 IBF世界スーパーバンタム級チャンピオン・岩佐亮佑が、“王者の自覚”で盤石のV2を狙う。8日、千葉・柏市内の所属ジムで、同級1位のTJ・ドヘニーとの2度目の防衛戦(報知新聞社後援)に向け、練習を公開。手つかずだった下半身強化に励み、持ち前のフットワーク、パンチの切れに磨きをかけた。「支えてくれる人たちのためにもベストを尽くす」と、心身両面の進化を見せつける。

 “改心”した岩佐が、V2への土台を築いた。ドヘニー戦への強化点を「下半身強化」と真っ先に口にした。着手した理由を「下半身は意識していたけど…王者になるまで逃げていた。この立場になって、考えが変わった」と苦笑いを浮かべながら明かした。

 天才肌だ。千葉・習志野高で高校3冠を達成した。21歳の時に、当時の日本バンタム級王者で、のちにWBC同級王座を12度防衛した山中慎介氏(35)に挑戦し、敗れたものの、その後は日本、東洋太平洋王座を順調に獲得。昨年9月に2度目の世界挑戦となった小国以載との一戦で戴冠した。3月の初防衛戦は大差判定で制したが、パンチの切れを欠く内容を猛省した。

 日頃のロードワークに加え週2日、フィットネスジムに通い、バーベルを用いたスクワットやバイク型マシンで強度の高い負荷をかけるなどして、スタミナやパワーを培った。

 両足でしっかり踏み込めれば、自慢の左は鋭さを増す。元WBA世界スーパーフライ級王者で師匠のセレス小林会長(45)は「ミットを持っていて、パンチの重みが違ってきた」と成長を認める。

 ドヘニーは好戦的なサウスポーだ。7月中旬から招いた世界ランカーのダスマリナスらフィリピン人2選手を中心に、約70ラウンドのスパーリングで鍛え上げた。この日、2回のスパーで公開した岩佐は「KOは狙わないが、圧倒した試合をしたい」と宣言した。

 弱点克服以外にも、今まで口にしなかったサプリメントで栄養を補充するなど、最善の準備ができるようになった。「王者の自覚ですかね。支えてくれる人たちのためにもベストを尽くす。チャンピオンという形あるものを崩さないように努める」。大人となった岩佐が貪欲に勝利を目指す。(飯塚 康博)

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