本田圭佑、サブでも「結果にコミット」「開き直るしかない」(スポーツ報知)

サッカー日本代表は17日、ロシアW杯ベースキャンプ地のカザン市内で冒頭15分だけ公開した練習を約1時間半、行った。19日の1次リーグ(L)H組初戦コロンビア戦(サランスク)で先発を外れることが濃厚なMF本田圭佑(32)=パチューカ=は「サブでも結果にコミット(貢献)できるか」というテーマを自身に課した。連続3大会目のW杯は集大成と位置付けており、開き直って全てを出し切るとも宣言。チームは決戦の地サランスクに向け空路で出発した。

【写真】調整する浅野

 本田は黙々と集中していた。冒頭15分間だけ公開された決戦前々日の練習はストレッチなど自身の体を入念にチェックして臨んだ。クロスやシュート練習などで汗を流したが、日本協会関係者によると、3日連続で主力組を外れたという。集大成と位置付けるW杯の初戦はベンチスタートが確実になった。

 ポプラの綿毛が舞う影響もあり、右の鼻を赤くして取材エリアに現れた。いつもより声は小さい。「僕自身、結果にどれだけコミットできるか。準備をここまでしてきた。スタメンで出るのかサブで出るのか分からないですが、どっちでも与えられた役割が結果にコミットできるかだと思っている」。先発の可能性が薄いことも理解している。それでも、勝利に貢献する意地を示した。

 土壇場で先発から外れる。西野朗監督(63)が4月に就任し、追い風が吹いた。先月30日のガーナ戦、今月8日のスイス戦と2試合連続で先発し、「チームにプラスをもたらしてくれる」と攻撃の中心に据えられた。しかし、1年9か月ぶりの国際Aマッチ得点を決められず、出場しなかった12日のパラグアイ戦で1得点2アシストの活躍を見せたMF香川に先発の座を奪われた。

 本田が付け加えた「勝つためにやれることをピッチ内外でやる。その作業は既に始まっている」というコメントにウソはない。2日のオーストリア合宿開始から選手同士で戦わした守備戦術の議論の中心にいた。初出場の10年南ア大会は無我夢中だった。14年ブラジル大会は「自分たちのサッカー」にこだわった。今回はチームを考え、現実を見ている。2大会の経験から結果を出すための姿勢に幅が出た。

 W杯での連続先発出場も7試合で止まるが、焦りはなかった。「開き直るしかない。落ち着いた状態ではあります」。日本代表入りして10年になる。その間、欧州3クラブ、メキシコでもしのぎを削り、高めてきたものがある。「究極、サッカーは個。誰かの一振りがゴールに入るか入らないか。戦術でゴールは決められない。その意見は初めてW杯を経験した時から変わってない。全部出す」。エゴをどう出すべきかも探ってきた。途中出場であっても、得点できると信じ、決戦に臨む。(羽田 智之)

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