阪神、10点満点!北の国から逆襲や!高山が“起爆”1号3ラン(サンケイスポーツ)

(セ・パ交流戦、日本ハム5-10阪神、1回戦、阪神1勝、12日、札幌D)意地の一撃、反撃の号砲だ! 阪神は日本ハムに10-5で快勝し、2位タイに浮上。高山俊外野手(25)が1軍昇格即「2番・中堅」で起用され、四回に豪快な1号3ランを放った。不振による2軍降格を経て、はい上がってきた3年目のドラ1が、北の大地から再び走り出す!!

 声が出た。思わずベンチに訴えかけた。気持ちが入っていたから、白線の内側にも入っているように見えた。これまでとは違う高山が、そこにいた。フェアなら2点二塁打かと思われた右翼線ギリギリの当たりが、リプレー検証で判定通りファウルに。熱く冷静に-。直後の137キロを北の大地のはるか彼方まで運び去った。今季98打席目。右中間スタンドへ、最高の1号3ランだ。

 「いやもう、得点圏だったので。もう、ここでやってやるという気持ちで。その前の“リクエストみたいなの”が、ファウルでよかったかなと、ハイ。ファウルはファウルなので。別に何てことなかったですけど」

 2-0の四回一死二、三塁。5月17日以来の1軍に帰ってきた高山が打席に立った。相手は同じ“悩めるドラ1”で、高校時代に全国制覇を成し遂げた斎藤(早実、高山は日大三)。フルカウントから6球目、右翼線の打球のファウル判定に高山は、違う違う! と身ぶり手ぶりでアピール。気持ちを前面に出し“リクエストをリクエスト”してきた心意気を、金本監督は買った。

 「ヒットが欲しかったんじゃない!? そりゃ、誰だって欲しいし。きょうはいいところで、いい当たりを。ファウルもうまいこと曲芸みたいに打って。悪球をうまく打つタイプでもあるから」

 天才的なバットコントロールが、最高の結果とともに帰ってきた。それも、体中に熱さを宿して-。指揮官は「前向きな姿勢というかね。声もよく出ていたし。そういう姿勢というのもすごく評価したいと思う。これから期待しますよ」と、大きくうなずいた。

 新人王に輝いた1年目。屈辱を味わった2年目。3年目の今季は中谷との競争に勝ち、開幕スタメンを勝ち取った。しかし打率・180の不振で5月18日に2軍降格。鼻をへし折られる、どころではなかった。鳴尾浜で汗を流す日々。試合では、盗塁のサインを何度も出された。「打つことに『隙を見せたら走る』というのをプラスアルファできたら。調子が悪くても使ってもらえる可能性が出てくる」という矢野2軍監督からのメッセージだった。

 何度も話し合い、走って、汗と土にまみれ、これまでの「高山俊」をぶっ壊した。ウエスタン・リーグで打率・346を残し、はい上がった。

 「やっぱり、そういう(起用してくれた)思いに応えたいという気持ちが強かったですね。ずっと今シーズン、応えられてなかった。まず1歩踏み出せたので、よかったかなと思います」

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