【エプソムC】2億円馬アーサー、やっと届いた初勲章! 池江師「一本芯が通り、しっかりしてきました」(サンケイスポーツ)

第35回エプソムカップ(10日、東京11R、GIII、3歳上オープン国際(特指)、別定、芝1800メートル、1着本賞金4100万円=出走16頭)戸崎圭太騎乗で2番人気のサトノアーサーが重馬場を克服して差し切り勝ち。待望の重賞初制覇を果たした。タイム1分47秒4(重)。池江泰寿調教師は鳴尾記念(ストロングタイタン)に続く2週連続の重賞Vとなった。大外から伸びた4番人気ハクサンルドルフが1/2馬身差の2着。1番人気ダイワキャグニーは伸びを欠いて14着に敗れた。

 強い雨が降りしきる府中のターフを、パワフルに駆け抜けた。サトノアーサーが6度目の重賞挑戦で悲願の初タイトルを奪取。初コンビの戸崎騎手が満面の笑みで振り返った。

 「中団につけたいイメージでしたが、思ったよりスタートも良く、前で競馬ができました。終始手応えも良かったです」

 絶好のスタートから、5、6番手につける形。手応え良く直線に向かって外へ持ち出すと、力強い末脚で抜け出す。鞍上のムチに呼応し、もうひと伸び。2着馬の猛追を半馬身、振り切った。

 2015年のセレクトセール1歳部門で、2億1060万円(税込み)で取引された良血馬がついに覚醒した。ダービー(10着)、菊花賞(11着)では厚い壁にはね返され、重賞でもきさらぎ賞、毎日杯と2着2回。歯がゆい競馬が続いてきたが、ここ3戦はオープン特別で地道に力をつけ、4歳の夏を迎えて素質が開花した。

 「トモ(後肢)に力がついて、そのあたりがゲートの出につながったと思います。一本芯が通り、しっかりしてきました」

 自身11度目の2週連続重賞Vを飾った池江調教師も愛馬の成長ぶりに目を細める。「マイルから2000メートルくらいがいいので、秋はさらにGIで飛躍を」と大舞台を見据えた。今後はもう1レース使うか、放牧に出されるか、オーナーとの協議の上で決められる。

 15年の勝ち馬エイシンヒカリ(イスパーン賞、香港C)など、のちの活躍馬が多くいる出世レースで重賞初Vを飾ったサトノアーサー。本格化のときを迎えた2億円ホースが、さらなる飛躍へ突き進む。(山川洋暁)

■サトノアーサー

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