張本智和、世界王者・馬龍を撃破「一番の憧れの選手に勝てて本当にうれしい」(スポーツ報知)

◆卓球 ワールドツアー ジャパン・オープン荻村杯第4日(9日・北九州市立総合体育館)

 男子シングルス準々決勝で、張本智和(14)=エリートアカデミー=が16年リオデジャネイロ五輪金メダリストで世界選手権個人戦2連覇中の馬龍(中国)を4―2で下す大金星を挙げた。2回戦でも中国の周雨に4―0で圧勝。女子は伊藤美誠(17)=スターツ=が4強進出を果たした。シングルスで女子の石川佳純(24)=全農=、男子の上田仁(26)=シェークハンズ=、松平健太(27)=木下グループ=は準々決勝敗退。混合ダブルスで17年世界選手権金メダルの吉村真晴(24)=名古屋ダイハツ=、石川組は決勝で中国ペアに敗れた。

 14歳が卓球界の“現役世界最強”を打ち破った。張本は得意のバックハンドで馬龍から4―2の勝利を決めると、両手を上げて膝を突き、床をポンポンとたたいて喜びを爆発。「一番の憧れの選手に勝てて本当にうれしい」。満開の笑顔で男子日本代表の倉嶋洋介監督と抱き合った。

 馬龍は五輪と世界選手権で、団体と個人を合わせて13個の金メダルを獲得し、今も世界のトップに君臨する選手だ。張本が初めて対戦したのは小学6年生だった15年10月のポーランド・オープン。0―4の完敗に「一つひとつのボールの質にびっくりした」。世界との差を体感した一戦以来の再戦で「こんなに早いタイミングで勝てて、びっくりしている」と自身も驚く白星をつかみ取った。倉嶋監督も「東京五輪で金メダルを目指す選手に少しずつなってきた」と目を細めた。

 驚異のスピードで進化を続けている。5位に終わった5月の世界選手権団体戦後にラケットのラバーを硬めに替え、ボールの威力が増した。要所で効果的だった投げ上げサーブは、3月のカタール・オープンでカルデラノ(ブラジル)に敗れた後、「自分でもあれをやりたい」と習得を目指した技術だった。敗戦も糧に力を伸ばしてきた14歳に対し、馬龍も「張本選手の調子がすごく良くて、ちょっと焦った部分があった。この3年間の成長ぶりが見られた」と賛辞を贈った。

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