中日・松坂だけでない、吉見に完全復活の予感が…(サンケイスポーツ)

【球界ここだけの話】

 中日・松坂大輔投手(37)が、13日の巨人戦(東京ドーム)で右ふくらはぎに強い張りを訴えて三回途中、緊急降板した。大事には至らなかった。少しオーバーペースになっていたのだろう。中日には、かつての輝きを取り戻そうと奮闘中の男がもうひとりいる。プロ13年目の吉見一起投手(33)だ。

 「来年もダメならユニホームを脱ぐ覚悟はできている」

 昨秋の契約更改交渉後の会見で、報道陣を前に公言した。2009年に最多勝、11年には最多勝&最優秀防御率をW受賞してリーグ制覇に大きく貢献するも、その後は右肘痛(後に手術)、腰痛に苦しみ、13年からの5年間は2軍生活がほとんどだった。

 今季も開幕は2軍スタートだったが、初登板だった4月12日のヤクルト戦(ナゴヤドーム)で6回1失点の好投で勝ち投手。復活近し-を印象づけたのは「中5日」で先発した5月9日のヤクルト戦(金沢)だ。6回1失点で勝ち投手の権利を残したまま降板。リリーフ陣が追いつかれて2勝目はお預けとなったが、躍動感のある投球フォームから繰り出す球のキレ、制球力は全盛時をほうふつさせた。

 「今年は足がすごく動く。だから下(半身)を使って投げられる。オフに体幹トレーニングをしたことの成果ですね。肩、それに、肘を気にせずに投げられるようになった」

 メンタル面の改革も大きかったという。「ここで打たれたら」とマイナス思考になるのは投手の職業病みたいなもの。「ここで抑えればヒーローになれるとか。同点ならOK…と前向きに考えることでも違う」。続けて「昔のようにはいかないが、現役を長く続けていけそうな気がする。今は目標があるので、心が折れない。目標ですか? 誰にも言わないことにしている」と笑った。

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