苦労人、ロシア出身の元幕内・阿夢露が引退 阿武松親方「うちの部屋のお手本でした」 (スポーツ報知)

大相撲の元幕内で、ロシア出身の阿夢露(あむうる、34)=阿武松(おうのまつ)=が14日、日本相撲協会に引退届を提出。両国国技館内の記者クラブで引退会見を行った。

 「自分はけがが多くて両膝、この1年は左肩の筋断裂もあり自分の相撲が取れなくなりました。力が戻らなかった」と16年の現役生活に区切りをつける理由を説明した。断髪式は6月16日に千葉県内のホテルで行う予定。

 「本当にコツコツやる、辛抱する典型の力士。うちの部屋のお手本でした」と阿武松親方(元関脇・益荒雄)の言葉通りの苦労人。02年夏場所の初土俵から入門から10年かけて新十両に昇進。だがその場所で右膝前十字靱帯を断裂し、序二段まで番付を下げたが2年後に十両に復帰。「やってやるの気持ちだった」と前向きな気持ちで15年九州場所では自己最高位の前頭5枚目まで番付を上げた。

 阿夢露の義理の兄が師匠のファンで、部屋の後援者と知り合いで入門。性格も内気で言葉も通じなかったが、「部屋でロシア語会話集を購入して意思疎通しました」と同い年で阿武松部屋付きの不知火親方(元小結・若荒雄)。ロシアではボクシング経験が少しあるだけで、「スポーツ経験も乏しくて、序ノ口が稽古で気遣うくらい弱かった」と不知火親方。1度は相撲を諦めて母国に戻ったが、義理の兄に連れられて再来日し、左前ミツをとる形を会得して番付を上げた。

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